信頼あってこそ良い仕事ができる

私はスタッフ全体のプロデュースを行っています。具体的には配属先の状況を番組プロデューサーに確認したり、意見を頂戴し、番組とスタッフの双方が働きやすい環境になるようサポートをしています。つまり人と人を繋ぐ役割です。
私は一人で成り立つ仕事は無いと思っています。特にテレビ番組制作はチーム戦。番組スタッフ同士がお互いを信頼し合っていれば、もっとこうすれば良くなるのではと高め合うことができます。
信頼を得るために、まずは相手がどんな目標や価値観を持っているのか、その人の生き方や考え方を尊重することが重要だと思っています。相手が何を考え何に情熱を持っているのか、根本や原点まで考えることでアプローチも明確になります。「めんどくさくないの?」とよく聞かれますが、そこまでしてやっと信頼は得られるものだとこれまでの経験を通して感じています。

コミュニケーションは自ら

社員と関わる時は、その人がなぜ番組制作の仕事をしたいと思ったのか、将来どうなりたいのかを具体的に聞くようにしています。マネージメントをする私のようなの立場の人たちは、基本は会社の理念に基づいて舵取りをしますが、社員の意見全てがそれらにマッチするとも限りません。そこで重要となるのは考えの軸となる部分です。各番組に自ら足を運び、社員と直接会話をする中で源となる考え方や理念を日頃から伝えるようにしています。そうすることで苦手意識があることでもまずはやってみようと思ってくれます。根本の考え方一致していれば、本人の行動も必ず変わってくるはずです。

 

仕事が楽しいと思える瞬間は必ずくる

アシスタントディレクターの人たちには、まずはたくさんの経験をして欲しいと思っています。そして、この仕事をしていて良かったと思って欲しいです。しかし、それを思えるのは随分先かもしれません。私は6年かけてやっと感じることができました。
やり続けていれば必ず何かきっかけがあります。
大きなプレッシャーを乗り越えたとき、必死になってつくりあげたものを評価してもらえたとき…。今まで頑張ってきたことは間違っていなかったんだと、不安に感じていたものごとが自信へと変わります。諦めず突き詰めることができれば、きっと仕事が面白いと思える瞬間に出会えます。この体験を一人でも多くの社員に味わってほしいと思っています。
目標を成し遂げようとする強い気持ちを持った社員とともに、これからもより良い番組を作っていきたいです。