株式会社ドックス社員紹介ディレクター

 

ディレクターは画面の表現者

私は情報番組の天気コーナーのディレクターをしてます。1コーナーとはいえ、やらなければならないことはたくさんあります。例えば、翌日放送される台本を作成したり、使用するCGの作成依頼をしたり、オンエア中は演出担当責任者として指示出しをする『ピッチャー』を行うこともあります。また、天気予報士さんが伝えたいことを、視聴者に伝わりやすい形でどう画面に表すかを考えることが私の大きな役割です。ただ天気予報を伝えるのではなく、使用するCG映像に少しユーモアさを加えて、くすっと笑ってしまうような仕掛けを入れてみたり。天気コーナーはなんとなくで見られることの多いコーナーのため、こういったちょっとした仕掛けが大切になります。仕掛がうまく作用して、SNSなどで話題になったときはすごく嬉しいですね。

やるからには仕事は楽しく

楽しい仕掛けを考えるには、作り手が楽しい人でなければなりません。アシスタントディレクターの仕事はつまらないと言われることがあります。どんな仕事でも下積みは必要で、今アシスタントディレクターの方々には下積みの間に楽しいことから辛いことまで、様々な経験をしてほしいです。しかし、仕事をしていくなかで厳しい部分を感じると楽しさに気づけなくなることも少なくありません。だからこそ、自分自身がまず仕事を楽しむようにしています。そして周りを巻き込んで楽しい現場をつくります。笑いがある現場からはユニークなアイデアが生まれ、より面白い番組になると思います。とくにベースの形を崩すことが難しい天気コーナでは、基本の枠は崩さずいかに遊ぶかをいつも考えています。

 

現状に満足せず成長し続けたい

よく視聴者から天気予報が外れたという意見をいただくことがあります。天気が変わる可能性があるときは、言い回しやCGで断定をしないように表現していますが、実際に視聴者に伝わっていなければ意味がありません。こういったとき、まだまだ改善しなければならないと痛感をします。一方で、工夫できるところまだあるんだと心のどこかで喜びを感じます。
クリエイティブな仕事にはゴール(終わり)がありません。今の自分に満足せず、何年目になっても成長し続けたいです。