Assistant Director
ADは雑用じゃない!制作者だ!!
世間でのADのイメージは「雑用」「下っ端」「走り回っている」「大変」などと思われている事が多いですが
実は番組制作の全てに関わり番組制作を支える存在です。
ADがいないと番組制作が出来ないと言っても過言ではありません。
ADにはどんな役割が求められているのでしょうか?
ADの役割
1つ目はディレクターのアシスト!!
その名の通りディレクターのアシスタントです。
ディレクターが思い描く演出プランを実現するため
色々な準備をしなければなりません。
情報リサーチ、イラストや美術発注、取材先との連絡
ロケにて必要な物品や機材の準備など、挙げればきりがありません。
ディレクターがイメージする映像を作れるかは
ADの働きにかかっています!
2つ目は現場の空気を作る!
ロケは、長時間に及ぶことがあります。
出演タレント・一般人・スタッフをはじめ、ロケには関わる人々がたくさんいます。
長時間ロケしていると現場の空気は悪くなりスムーズに進まなくなることもあります。
それではディレクターが思うような画が撮れません。
それを防ぐために、ADはロケ現場の空気作りをしなければなりません。
疲労しているカメラマンに気を使ったり
場を盛り上げるため声を出したりして
みんなのテンションを上げる事も大事な仕事です。
3つ目は取材先との関係づくり!
ADの大切な役割として挙げられるのは、取材先の人々との信頼関係を築くことです。
さまざまな業種・年齢・性別の一般人に協力してもらい番組を制作することがたくさんあります。
ロケ前に事前に電話取材やロケハンをする上でもディレクター以上に取材先に信頼されるよう
関係性作りをしなければならないのがADの役割です。
ディレクターが予定する映像を撮影できるように、取材先と“仲良く”しておくこともADの重要な仕事なのです。
AD業務の流れ
企画会議
どのような番組を作るのかを決める必要があります。
ディレクターやプロデューサーにより進行していきます。
ここでは会議室を押さえたり
会議資料の配布、議事録の作成、ネタ出しなどを行います。
あなたのアイディアも採用されるかも!?
リサーチ
企画に基づきインターネットや書籍を使って行います。
撮影や取材の場所、内容などに関してリサーチ。
リサーチ次第で”番組の良し悪しが決まる”
と言われる程重要な仕事。自分のリサーチ結果が
採用されるとやる気が上がります!
リサーチ結果をディレクターが確認し
ネタを決定していきます。
ロケハン
リサーチを基に考えていた通りに
撮影可能かどうかを探りに現地へ
行ってみると思っていた感じと違うという事も...
候補場所を回りその中で一番良い所をピックアップします。
ロケ準備
ロケ地が決まったら準備です。
必要な許可取り、ロケスケジュール作成、カンペの作成、
カメラマンの発注や機材準備など必要な物を揃えます。
ロケ前の準備は他にもたくさんあります。
近くにロケバスが止められる駐車場はあるか、飲み物や必要な物が買えるお店はあるか...
ロケの際は不足の事態が起こりえます。
準備でロケの良し悪しが決まる程重要作業です。
ロケ
ロケは現場の状況を見ながら進行するので、
スケジュールが変わる場合各所へ連絡をするなど
他のADさんと協力してロケを進めて行きます。
ロケ中は現場を指揮するディレクターのフォロー。
ロケがスムーズに進むかどうかはADさんの腕次第!
ロケの撤収と収録データを管理するのも大事な仕事。
スタジオ収録
スタジオで収録する前に
立ち位置決めなどのリハーサルを行います。
カンペの修正や美術品の追加など
本番ギリギリの作業になることも…
本番ではディレクターのフォロー。
ロケ同様スムーズな進行が出来るように動き回ります。
編集・MA
撮影が全て完了した後は映像素材を切り取って
つなぎ合わせる編集の作業に入ります。
ディレクターが最終的に素材を
どのように組み合わせるかで番組の質が変わります。
ADさんは素材の管理とテロップに間違いが無いか
使用許可が出ていない素材ではないかなどの
確認をして行きます。
納品・O.A
完成したデータをテレビ局に納品して
あとはO.Aを待つのみ。
エンドロールに名前が載った時の
感動は忘れられません!
O.Aが終わったら借りていた素材などを
返却して片付けてまた次のネタへ!
番組制作の仕事を通じて成長出来る事
あらゆるシーンで目にする事が多くなった「映像(動画)」ですがその最高峰に位置するのが“テレビ番組制作"だと思います。
これだけお金や時間を掛けて制作している映像は他にありません。
番組制作の仕事では映像制作についてのノウハウを身につけるだけではなく営業的な事、事務的な事、物作りの事、チームワークなど様々な事を学ぶ事が出来ます